8月は猛暑と豪雨など天候が忙しい夏になりましたね。さて、医学生として夏休みの後半はどのように過ごすのが良いでしょうか。特に医学生として初めての夏休みを迎える医学部1年生や2年生やその保護者の方のために、ストレートで進級している先輩医学生たちが行った”夏の過ごし方”をご紹介します。医学部高学年や研修医、医者になってからも役に立つことですので、ぜひ最後まで読んでご自身の生活スタイルと比べてみてくださいね。
医学部1年のうちに「シングルタスク」ではなく「マルチタスク」を目指す
留年しそうな方、留年した方、その保護者の方にお伺いしたいのですが、夏休みや長期休暇、空き時間にひたすら1人で勉強していませんか?その生活スタイルは大学受験までは効果的ですが、実は医学部ではそのシングルタスクが命取りになる可能性があります。
もちろん勉強するのが悪いのではありません。ただ、留年せずに進学するために、国家試験に合格するために、特に医学部1〜2年生の留年対策として伝えたいことがあります。
現在の医学部は2年生になるといきなり勉強の質が変わり、実習や膨大な量の知識をどんどん捌く必要が出てきます。この捌く作業こそマルチタスクであり、適切に捌けなければキャパオーバーになり、結果的に合格点を取れずに留年してしまいます。医学部ではこの留年パターンがとても多いと言われています。
実際、共通試験を始め、研修医時代にもなれば救急車で運ばれてきた患者を次々と処置し、速やかに判断する必要がありますよね。
そのため医者にはマルチタスクスキルが必要不可欠とも言えます。このマルチタスクスキルを上げるために、1〜2年生の夏休みに色々な予定を入れて全てを捌く練習をしてください。部活動に参加し、バイトや友達と遊んだり、趣味の時間を作ったりする中で勉強の時間を作り、自分なりに効率よく知識を吸収できる環境作りを模索し、大学生活における生活リズムを作りましょう。
そんなことをすると勉強が追いつかなくなるのではと不安になるかもしれません。ただ、がむしゃらに勉強するよりも他の情報を入れた方が良い刺激になり、短時間で集中できることもあります。また、試験に必要のない知識まで勉強してしまう過勉強を回避できるかもしれませんよ。
”自律トレーニング”のバージョンアップ
この記事を読んでいる方の中には、医学部受験までは最短で進めたのに医学部に入ってから思うような成果が出ていないと悩んでいる方もいるかもしれません。
数々の成功体験があるからこそ、医学部に入学できるくらい優秀な方だからこそぶつかる壁であり、今まで自身の勉強スタイルを変える必要がなかったのですから、勉強スタイルのバージョンアップに慣れていないのは当然のことです。
成績が伸び悩んでいる方は、できる限り早いうちに”医学部バージョンの自律トレーニング”を意識しておきましょう。医学部バージョンの自律トレーニングはマルチタスクの中に身をおくこと。そして効率的に勉強することです。
部活やバイトの頻度は人それぞれですが、試験内容はみんな同じです。試験準備に必要な期間も各々の持つ能力や得意な勉強スタイル、生活スタイルによって異なります。周りのみんながそうだから、と合わせるのではなく自分を知って適切なペース配分を掴んでおくことが重要です。
自分に最適なペース配分は、先輩や友達からやり方を聞いて、複数の選択肢の中から自分用にアレンジをしていくことがお勧めです。この”自分を知るトレーニング”を低学年のうちにしておくことが、効率よく試験勉強することに繋がり、医師国家試験合格に繋がります。もちろん金銭的にバイトしなくても大丈夫な家庭もあると思いますが、ただ、環境の変化を起こしたり、自分なりの息抜きの場所を探すことは大切です。その中で、自分の生活スタイルに適した勉強スタイルを確立して行きましょう。
効率の良い勉強方法を確立するために
マルチタスクをこなすためには効率良く勉強することが求められます。ただ、この試験勉強が効率良くできず、とりあえず隅から隅まで勉強してしまっている、という方もいらっしゃるでしょう。ただ、ご自身でも感じていると思いますが、そのやり方にはどうしても限界があります。医学部生は学生の中でもトップレベルの頭脳ではありますが、何もかも全て暗記できる天才はその中のほんの一握りでしょう。在学中にすべきことは、全て覚えることではなく、進級して国試に合格することです。
そして、試験攻略のポイントは”過去問の攻略”です。大学受験は隅から隅まで理解して覚える必要がありましたが、医学部では重箱の隅をつつく先生はいません。試験に必要なこと、覚えておくべきこと、理解すべきことを、ちゃんと分かるように指導してくれます。現実的なことを言えば、大学としてはスト卒率が大事ですし、国試の合格率も意識しています。なので先生たちは最短距離で合格できるようにしてくれており、その道しるべが過去問です。
過去問を何年分か見ていくと傾向が汲み取れるのですが、これにはコツがあり1人で勉強して偏った理解するのは少々危険です。ただヤマをはって問題を覚えるのではなく、さまざまな角度から過去問の傾向を把握して、対策し、攻略していきます。そのためには1人で勉強するのは非効率的ともいえ、実際に進学している先輩の経験が大いに役に立ちます。
過去問の傾向や対策をしたい方、プロの意見を聞きたい方、攻略するための自分なりの勉強方法を模索中の方、勉強方法の見直しがしたい方は、ぜひドクターズライセンスにご相談ください。コミュニケーション能力が高く、ストレートで進学・ストレートで医学部を卒業した講師陣による知識や経験を、みなさんにマンツーマンでレクチャーいたします。
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「早く行きたければ1人でいけ、遠くに行くならみんなでいけ」
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